種をまこう!

あなたは人を愛したことがありますか? それは真実の愛?「はい」と答えられるのは、おそらく全体の4%くらい?

私たちはよく、お金や地位、ライフスタイル、欲、親、国、神を愛のように見せかける。執着せず、相手を深く観て、ただ一緒に隣を並んで歩く––これは難しい。

愛はハリウッド仕立ての感情でもなければ、宗教的な奉仕活動でもない。愛とは…言葉も、説明も、批判も、許しも、返済も、報復も、何もないこと。ただ、並んで隣にいること。

隣人に何らかのサービスを提供し、シンプルな「ありがとう」がやりとりされる地域や世界。この「ありがとう」はお金やサービス、または微スマイル笑みかもしれない。それにひと月、1年、20年、または生涯かかるかもしれないが、それは問題ではない。

この世界は長期的なサイクルで動いている。ならばビジネスもそうあるべき。樹々の再生に何百年もかかるように、銀行もお金やエネルギーのサイクルを回復させるのには何百年もかかるはず。そうでなければ、それは単なる株式会社だ。

あなたは今日、愛しましたか? 微笑みましたか? 微笑みは見返りも求めず相手を元気にし再生させる。万国共通、言葉は不要。だから微笑もう、赤ん坊のように。

微笑みは、生命の螺旋の基本。生命の螺旋を昇るか降りるか、決めるのは私たち。あなたの親指の螺旋を見て。髪の毛の螺旋を、ひまわりの花の螺旋を、宇宙の螺旋を、DNAの螺旋を…これらは偶然ではない。これこそが生命のパターン、宇宙における真の成長。これ以外のパターンは、人間が考えたおかしなパターンだ。真実の愛もマネーサプライの増加も、このパターンに従う。そうでなければそのパターンがおかしい。ここに思考が介入すると、このパターンは止まるか壊れるかして螺旋を下っていく。

お金や株も同じ。成長にも死にもリズムがある。吸う息と吐く息。夜と昼。生と死。愛は始まり、成長し、やがて死ぬ。すべての生命と同じように。花、植物、動物、星、宇宙。どのくらいの間、花開き輝くか…違いは、その周期の長さだけ。

愛は奉仕(サービス)。いかに個人や身近な人、地域、世界、宇宙、その先に奉仕できるか?奉仕できないなら、それは愛ではなく自我。自我は一つのあり方だが、それを真実の愛と偽ってはいけない。お金もサービス(奉仕)。お金も個人、身近な人、地域、世界、宇宙、その先に奉仕すべきもの。でなければそれはお金ではない。愛もお金も、奪うこともできれば、与えて、共に並んで歩くこともできる。

金融機関の仕事とは? お客さまと並んで歩くこと? または奪って利益を出すこと? 並んで歩けば、一緒に新しい未来や生命、世界を創ることができる。または螺旋を逆方向に降り、死に向かうこともできる。クリスマス・キャロルのスクルージのように、お金を金庫に貯めて…。

お金も愛も同じ「エネルギー」という通貨。私たちの思考や意識だけが、それらを区別する。私たちの意識が行動を決める。行動だけが未来を創る。


謝辞:このページは、一般社団法人全国信用金庫協会のご厚意により、業界機関誌「Monthly信用金庫 2015年12月号」掲載の本稿を転載させていただきました。